
3.11あの日から12年の歳月が流れ干支が一回りしました。12年前の3月11日午後2時46分、園にはまだ50名近くの園児が残っていました。2度の大きな揺れを体験したため、建物内に留まることに不安や恐怖心があり、そのまま園庭にシートを敷いて保護者の迎えを待つことにしました。通信網の崩壊により、保護者との連絡が取れず、園でお迎えを待つことしか出来ませんでした。徐々に日が陰り、気温が低下していきました。身を寄せ合いブランケットに身を包み、何時とも分からない迎えを待つ子ども達の気持ちは、不安で一杯であったと思います。一人、二人お迎えと共に残りの子どもが減っていきます。徐々に減る中で取り残されていく子ども達は、とても不安な面持ちでした。最後は、園バスを園庭に入れ、その中で待ち午後7時30分、最後の子どもを引き渡しました。12年が経った今でも、震災の避難者は全国47都道府県、871の市町村に3.1万人の方が不自由な暮らしを余儀なくされています。幼稚園での、あの日の光景は、まだまだ脳裏に焼き付いています。東北の方のインタビューでも、風化を心配されていました。いつ起きるかわからない災害。そのための、心の準備と避難訓練は欠かせません。いざという時には、クラス、学年を超えた協力を是非お願いしたいと思います。
間もなく春分の日を迎えますが、今年の冬は比較的温かく、園庭に霜が降りることも殆ど無く、連日子ども達は外遊びに夢中になっていました。砂場遊び、ブランコ、鉄棒、アドベンチャーボックスでの遊び。鬼ごっこ、かくれんぼ、ドッジボール、サッカー、リレー、なわとび等々。幼児期は子どもにとって人間生活の基本を身につけていく時期ですが、その一方で生活が便利になったことで、子どもが体を動かして遊ぶことが減っていること、イコール体力が低下していることが懸念されています。さらに幼児期の運動は、心肺機能や骨の形成にも役立ち、その後の健康の基盤となっていきます。こうしたことを踏まえ、幼児期には外遊びが必須なのです。そして、多くの仲間と遊ぶことで、運動量が増え、社会適応力も育っていきます。三光の子ども達は、学年を問わずみんな仲良しです。縦割りの交流の機会もありますが、毎日外遊びでの交流を通して、安心感や絆が深まっているのだと思います。今年度の年主題は「つながって」です。同じ学年は勿論ですが、他学年とのこうしたつながりが、次の世代へと継承されていく環境作りを、今後も継続してまいります。
3月7日暖かい日差しの下、府中の森公園にてお別れ遠足がありました。縦割りで6グループに分かれ、たっぷりと身体を動かしてきました。ドロケイ、脱出ゲーム、電車競争、モグラ競争等々。上記にあります通り正に学年の垣根も無く触れ合い、競い合い、喜び合いながら楽しい時間を過ごすことが出来ました。暖かさは子ども達を笑顔にしてくれます。この日は、神様からの暖かいプレゼントでした。続いてはお世話になった年長さんのために、年少さん年中さんがお別れ会に向けて大活躍をしました。会場作りの小道具の制作、招待状の作成にプレゼント作り。毎日、自由遊びの時間を削って頑張ってくれました。お別れ会では、歌によるエールの交換をして「年長さん今までありがとう」と歌えば「年少さん年中さん後はよろしく!」と応えていました。一年間で一番素晴らしい歌声でした。
本日を持ちまして、今年度が終了いたしました。終了にあたりまして、一年間子ども達の送迎、そしてお弁当作りをありがとうございました。保護者の皆様のこのご努力は、子ども達にたくさんの栄養・感謝そして愛情をもたらしてくれました。本当にありがとうございました。そして、お疲れ様でした。来年度より給食が始まります。クラス懇談会でもお伝えいたしましたが、お弁当、給食それぞれに良いところがあります。給食では、全員が同じものを食べることにより友達の刺激を受けて、嫌いな物が食べられる様になったり、同じ量なので食べ終わることを合わせようとする様子が見られました。一方、お弁当は何と言っても安心と愛情が凝縮されていることにつきます。来年度は、それぞれの利点を考慮しながら昼食をご準備・お楽しみください。
今年度も、子ども達に大きな怪我、事故なく無事に終了を迎えられることを職員一同嬉しく思うと共に、一年間お支え頂いた保護者、ご家族の皆様に感謝申し上げます。今年度もコロナ禍での一年となり保護者の皆様には多くのご負担を強いることになってしまい申し訳ありませんでした。その中でも、親子遠足が出来たこと、保護者のサークル活動が再開出来たこと、お店屋さんの開店とお客様をお迎え出来たこと等、一歩一歩前進出来た様に思えます。サークル活動では、10月に「浦島太郎三光バージョン」をぷっぺんの皆様が演じて下さり、絵本の会の皆様には、絵本コーナーでの読み聞かせの再開と壁新聞を作成して頂きました。おはりこサークルの皆様には、リース作り講習会、そして「おはりこのお店」を開店していただき、その売上金で大型絵本3冊と素敵な音色のカリンバを2つご寄贈いただきました。また、卒園式の花台幕の三光のロゴマークを作成していただきました。皆様の温かいご支援に心より感謝申し上げます。また、明日本番を迎える卒園式に向け準備を進めて下さった卒準さん、おいも堀のお手伝いをいただいたサポーターさん、府中市の期成大会にご参加いただいた皆様、幼稚園の募集のチラシを掲示していただいた皆様、大切な時間を幼稚園活動のために割いて頂き、心より感謝申し上げます。間もなくお休みに入ります。お休み中、お子様はじめご家族皆様に事故がなく、また健康で過ごされますことを願っております。(お休み中も規則正しい生活としっかりと挨拶が出来ることを子ども達にお伝え下さい。)そして、4月に笑顔で再会できることを楽しみにしております。
・・・・・・・・・・一年間、あふれる愛をありがとうございました。
<お知らせ>
・4月より補助教員として、仕事をして頂いた佐藤好先生が今年度いっぱいで退職となりました。好先生は、ご結婚なされて、ご出産を控えています。お幸せに!
・春休み中の緊急連絡について
土日祝日を除き、3/20~3/24、4/3~4/7の期間は園に職員がおります。それ以外での緊急連絡は幼稚園の携帯電話にお願いいたします。(090-1736-1072)
・(2022年度会計報告・・・ほごしゃの会繰越金)
ほごしゃの会繰越金(2019年度までのほごしゃの会会費の残金)の報告を致します。2020年度よりほごしゃの会が無くなりましたので、現在会費は発生しておりません。
2021年度からの繰越金 517.832円
2022年度収入・・・リサイクルによる府中市からの補助金 25.965円
利息6円
2022年度支出・・・「ぷっぺん」8.555円 「えほんの会」1.360円 「おはりこサークル」5.461円
サークル活動費合計15.376円
2023年度繰越金・・528.427円
以上のようになりましたのでご報告させて頂きます。各サークルのみなさん、ありがとうございました。